飛鳥配列「信者」だと言われて片づけられてしまうのは悔しい。

 こーゆー事態を解決するためには、「使っている人が多いか少ないか」は問題ではなく、「どうすれば良い点を(多くの人が納得できる形で)表現できるか」が重要なはずなのですが、少なくとも今の俺には未だ「飛鳥(配列)に対する心理障壁を、積極的に取り去るだけのネタ」など思い浮かばないので、少々困っています。

 …って、障壁はたくさんあるのでどれか一つだけを取り去ろうとしても無駄なのですが。

 「親指シフトはニコラで懲りた。リズムを取って打鍵するなんて無理!」って人は、とりあえず姫踊子草を「試用」して飛鳥21世紀-259版(又は21世紀-269版)配列を使って叩いてみる事をお勧めします。ニコラとは違って、飛鳥は(高速な打鍵さえ目指さなければ)無理にリズムを作る必要など無く(同じシフト面を連続で叩く場合は、親指シフトキーを押しっぱなしで良い)、手をついたままでも打鍵できます(私はもろにこのスタイル)し、清音かなと濁音カナがほぼ異なるキー(大抵は逐次打鍵しやすい位置)に割り当てられているのでローマ字入力から移行する場合の違和感も少ないはずです。始めて触った配列が旧JIS配列カナか、Qwerty/Dvorak配列(ローマ字入力)であれば、導入障壁は意外と高くないはずです。

 「俺は無変換キーや変換キーに親指を置く癖など無いから無理!」って人は…慣れるしかないですよ、それは。今貴方はおそらく、特に意識することなく「手の作りから考えて、あまり自然な位置とは言えない」ホームポジションに「きちんと指を置いて」いますよね。人間、どんなにダメなインターフェースにだって慣れてしまえるとゆー特性を持ってます。

 「あの雑然とした訳解らん配列を覚えるなんて無理!」って人は…ローマ字表の綴りを全て覚えるよりは簡単ですよ、きっと(学習難易度としては…九九を暗記するのと同じ位だという気がします)。

 「俺のキーボードは無変換キーや変換キーを押しやすいものではないから無理!」って人は…お願いですから真っ当なキーボードに買い換えてみてください。キーの端を押しても引っかかり感を感じず、キー全体が平行に降りる構造のものであれば、大抵は大丈夫ですが…できればパンタグラフ支持式のものか、キーのバネが軽いものを選ぶと良い感じです。

 「マイナーな配列はいつ無くなるか解らないから怖くて移行できない!」って人は…うーん、それに関しては未だハッキリとした答えは出ていないんですよね…。旧JIS配列カナとの同時使用に付いては、正直言って混乱しないとゆー保証は出来かねます。Qwerty/Dvorak配列(ローマ字入力)との同時使用については、(少なくとも私の場合は)特に混乱することなく使用できているので、「もしも飛鳥配列を使える環境が無くなってしまったら、そのときはローマ字入力に戻るさ。」ってゆー位の気持ちで取り組んでみるのが宜しいと思います(…って、それは私がニコラを練習し始めたときの気持ちそのままですが)。出先ではローマ字入力、自宅では飛鳥…って感じで使っていると、そのうち[sonomamadesuga.]って打つよりも、変換キーを押したままで[:k]→無変換キーを押したままで[ll;km.]って打つ(注:飛鳥21-269版では、この操作で「そのままですが。」となる)方が快適に思えてきます(ほぼ半分の打鍵速度で同じ文字数のカナを出せる)。飛鳥の魅力は、まさにそーゆー所にあるので、「どこでも使える配列でなければダメ!」なんて毛嫌いするのはもったいないですよ。使うソフトや使うOSが人それぞれ違うように、使う配列も人それぞれで構わないはず。よそで使うための配列と、自家環境で使う配列を同じにする必要はどこにもないと思います。


 …って、飛鳥配列で書いているとこういう文章になりがちなんだよな…。
 一通り書くには良いけど、「短文に纏めるとなると」清書しなきゃいけないって点は減点対象なのかもな。

 #飛鳥のデメリットは、結局そこに集約されている気がします。…って、要約することなくどんどん書いていきたい人にとってはメリットと言える気もしますが。個人的には、文字チャットとかブログを使いまくっている人にぜひともお勧めしたいところ。