親指シフト配列 @Wikipedia

 単に「早く打鍵できる人がいるんだっ!」って事を必死で宣伝したがっている方がいらっしゃるのですが、それを言うなら昔も引いてきた
 http://park10.wakwak.com/~gamers-summit/akiume.html
辺りの動画を拾ってきて、
 「どーだ、旧JISかなやローマ字入力だって早いじゃねーかッ!」
とか反撃されて、結局「絵に描いた餅」的な話になるだけではないかと。


 そんなに「世の中には速く打鍵できる人がいる」って事が重要ですか?
 他人様が速く叩けたからと言って、それを理由に自分にとってのメリットを見いだせますか?


 ついでに配列「習熟」期間を「ローマ字入力の倍程度の」2週間以内という風に記していますが…少なくともそれを書くならば「Qwerty配列」に「ローマ字入力」と言う項目を作って、そこには「ローマ字入力の習熟に要する期間は1週間程度」と書くなりする必要があるような気はします(このままでは整合性が保てないのではないかという気がしてしようがないのです)。
 #と言うか、4ヶ月掛かっても「習熟」に至らなかった俺は「人間失格」なのでしょうか。


 NICOLAを打てる人は凄いな〜って気持ちは今も変わらないのですが、あの記事追記が果たして「公正な視点」なのかとゆー点については、未だに納得いかない気もします。
 ってゆーか、あの記事がもし2003年10月下旬時点で存在していて、俺が「あの記事を見てから」NICOLAに取り組んでいたとしたら、4ヶ月後の挫折時点には「Wikipeidaの」あの記事に踊らされた!とか言って、「Wikipeidaの」せいにしてしまっていたかもしれず…そういう事になりかねないと言うところが一番怖いのです。


 そういえば、同じキー配列絡みとしては…個人的にはその販売スタンスが嫌いなので「ナラコードは嫌い」って言っていますが、実際問題として自分が年老いたときに打ちやすい配列は何か、と聞かれたら(あるいは年老いた方からその手の相談を受ける事があれば)ナラコードを持ち出す可能性は高いですね…そういう向きには恐ろしい位に良く適応する配列だということはまず間違いないですから。


 「今の自分にとって、どの配列がもっとも自分に対し向いているか」
ってゆー点は、結局人それぞれなんですよ。


 数字は「視点が正しければ」もっとも説得力のある情報として機能しますが、それを正しく伝えるには、数字以上に慎重に書かれた文章や映像を必要とします。今回の「公式記録」「習熟期間」は、果たしてその配列に取り組もうとする多くの人にとって、本当に「参考になる数字」でしょうか?…たぶんそれはただの記録でしかなく、結局のところ全くの無駄ではないかと思うのです。
 少なくとも私には、それと同じ記述方針を他の配列に展開する勇気はありません…人様の打鍵速度や習熟期間に付いてまでは責任を負えませんから。


 …もう「親指シフト配列@Wikipedia」だけは触らない事にします。編集合戦の当事者になるような真似はしたくないですから。