欲を捨てては生きていけない。
「生きていきたい」と思う事自体が、人間の根底にある欲なのですから、それらを捨てろと言われたら、私はもちろん即拒否しますとも。
それがたとえ「なにかを信じる事」と相反する事だと言われれば、「私は自身と家族と友しか信じない」と言い切ります。
この国に生まれてこの国に生きる以上、私は特定の宗教にのみ囚われる気にはなれません。
国が国として成立するために必要な信心は必要ですが、それは「自身と家族と友とが幸せで居続けるために必要だ」という事であって、それ以上でもそれ以下でもないと思うのです。
戦後日本の軌跡は、そういう緩い信心の歴史なのかもしれない。
でも、それで十分だと思う。
「生きていきたい」と思う心がある限り、明日はほぼ必ず訪れるのだから。