MS-IME2002 ver8.1で「月配列2-263版」を使えるようにするテスト。

(参考:ローマ字定義→レジストリ用テキスト変換スクリプト、ようやくできたー……かも。)

 【注意】
 この定義では、「/」キーで半濁点を出すことができません(全般→入力設定→記号の設定内容で上書きされてしまうようです)。
 実使用できませんのでご注意願います。
 上記問題を解決するために、配列を一部変更しました。最後尾をご覧ください。


 いつも通り?、秋月配列用の定義生成スクリプトを使って定義を作成してみました。
 レジストリを弄って「MS-IMEローマ字定義ツールでは定義できない部分を定義する」方法をとっています。
 そのため、MS-IMEローマ字定義ツールを起動すると「まともな月配列の定義」は表示されません。この状態で「適用」「OK」を押すと、せっかく定義した月配列ローマ字定義が崩れてしまいますので、もし月配列化してからMS-IMEローマ字定義ツールを起動してしまった場合は、そのまま「キャンセル」ボタンを押して終了させてください。


 但し、手抜きもあります。
 定義生成スクリプトそのものはjgawk.exeがないと動かない上に、出力結果は今までと同じく「W-ZERO3用の定義を吐くだけ」です。

REGEDIT4

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\IMEJP\3.1\RomaDef\MS-IME]
"table"=hex:\
2C,3D,81,41,00,\
2E,3D,81,42,00,\
2F,3D,81,4B,00,\
3A,3D,82,EA,00,\
3B,3D,82,AB,00,\
40,3D,82,BF,00,\
(〜以降略〜)

 この定義のうち、

の2行はあくまでもW-ZERO3専用です。
 これはPCから拾ってきたヘッダに置き換えてやる必要があります。


 WindowsXPMS-IME2002 ver8.1が導入されたPC上でローマ字定義が入っている場所を探す手順は次の通り。

  • MS-IMEMS-IMEローマ字定義ツールを開き、(編集対象を見つけやすくするために)ローマ字定義を全消去する。手順は以下に。
    • MS-IMEツールバーで右クリックして「設定」を選ぶ。
    • インストールされているサービスから「Microsoft IME Standard 2002 ver. 8.1」をクリックして、右にある「プロパティ」ボタンを押す。
    • ローマ字設定を「Microsoft IME」ではなく「ユーザ定義」に変更する。
    • 右隣のカラフルな「設定」ボタンを押す。
    • 【ローマ字設定】タブを選択。
    • ローマ字定義を全部消す……全部。
    • 詳細プロパティのウィンドウは【適用】→【OK】と押して消す。
    • MS-IMEスタンダードのプロパティも【適用】→【OK】と押して消す。
  • regeditを起動する。
    • regeditの起動は「スタート→ファイル名を指定して実行→【regedit】→Enterキーを押す。
  • 編集→検索を使って、「RomaDef」フォルダを探す。ただし、対象は「custom」「MS-IME」の2フォルダがぶら下がっているもののみ。
    • ローマ字定義を全て消去している場合、「custom」の中身は次の通りになっている。
      • 【table】【REG_BINARY】「2d 3d 81 5b 00 6e 27 3d 82 f1 00 00」。
      • これよりも長いものは「普通のローマ字定義」なので、それは無視しなければならない。
  • たぶん該当キーは次のような2つが見つかるはず。
    • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\IMEJP\8.1\RomaDef\Custom
    • HKEY_USERS\(〜だらだらと長い名称〜)\Software\Microsoft\IMEJP\8.1\RomaDef\Custom
      • 実身は長い方、仮身は「HKEY_CURRENT_USER」の方。どちらかを変更すれば、もう片方も更新される……という仕組み。
  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\IMEJP\8.1\RomaDef\Customの方にある「custom」フォルダ上で右クリックし、「エクスポート」する。

 ……とはいえ、エクスポートしても「"table"」データ部分はまったく使わないのですが^^;。

 ちなみに……【table】【REG_BINARY】「2d 3d 81 5b 00 6e 27 3d 82 f1 00 00」の意味は下記の通り。

  • 2d,3d,81,5b,00, → 2dは「-」、3dは「=」、815bは「ー」……半角マイナスを長音に置換する、という意味。
  • 6e,27,3d,82,f1,00 → 6eは「n」、27は「'」、3dは「=」、82f1は「ん」……「n'」を「ん」に置換する、という意味。
    • どうやらこの二つは「画面上からは消せない仕様」らしく。
  • 最後に ,00 で終了。

(from http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20051216/1134705363 )


 とりあえず、上記で生成したWindowsXPMS-IME2002 ver8.1用MS-IMEレジストリデータから先頭2行(位置情報)のみを抜き出し、それを流用した(WindowsXPMS-IME2002 ver8.1でそのまま使える)月配列2-263版のレジストリデータを作ってみました。
 置き場所はいつもどおりこちらで。
http://www.eurus.dti.ne.jp/~yfi/keylayout/bin/akiduki.lzh
 解凍すると「_key_10x_jiskeyboard_with_tuki2263」というフォルダがあって、その中に「tuki2263_on_windows_xp.reg」というレジストリデータがあります。
 登録手順は次の通り。

  • MS-IMEツールバーで右クリックして「設定」を選ぶ。
  • インストールされているサービスから「Microsoft IME Standard 2002 ver. 8.1」をクリックして、右にある「プロパティ」ボタンを押す。
  • ローマ字設定を「Microsoft IME」ではなく「ユーザ定義」に変更して【適用】→【OK】と押す。
  • 「tuki2263_on_windows_xp.reg」ファイルを右クリックして【結合】を選ぶ。

……と、これでうまく行くはず。

実装するための修正について。

 上記にあるように、「/」単打への【゜】文字割り当てはできないようです。
 そこで、次の様に盤面を変更して実装してみました。

アンシフト
そこしてょつんいのりち
はか★とたくう★゛きれ
すけになさっる、。

交互打鍵シフト(反対の手にある★の後に打鍵)
ぁひほふめぬえみやぇ「
ぃをらあよまおもわゆ」
ぅへせゅゃむろねーぉ

※半濁点【゜】は【kl】と打鍵してください。
※カギ括弧開き【「】、カギ括弧閉じ【」】はローマ字入力と同じ方法で入力します。

 ……って良いんですかこんなテキトーで^^;
 半濁点は疑似1打鍵で打てるように、【KK】ではなく【KL】としてみました。
 

 念のために、レジストリデータを貼っておきます。
 http://www.eurus.dti.ne.jp/~yfi/keylayout/bin/akiduki.lzh にあるファイルはGFDL準拠を条件とした複製許可しか出せませんが、このページからコピペする分には「再使用自由」ですので、GFDL範囲外の流用をする場合はこのページの記述をコピペしてお使いください。

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