「親指ひゅんQ導入マニュアル」簡易版を書いてみるテスト。
(未来:「親指ひゅんQ」を使う場合 - 親指シフト(NICOLA)まとめWiki - アットウィキ)
※注意
【親指シフト】が使えれば、ソフトについてはこだわらない……という方は、【やまぶき】または【姫踊子草】をお使いください。下記のような面倒な設定はなく、こちらであればすんなりと導入できます。
このドキュメントは、「何が何でも【親指ひゅんQ】を導入したい!」という方向けのものです。パソコンについて一定の知識が必要になってしまうのはどうしようもないところでして、解説が解りにくい場合があるかもしれません……表現の変更で対応できそうな部分でしたらいくらでも対応させていただきますので(容量の関係で画面キャプチャは載せられないのですが)、ご意見をいただければ幸いです。
ええと……昔々、私は親指ひゅんQによる親指シフト入力を実現できずに「親指シフトを試すことすらできなかった」時期がありました。
というか、姫踊子草を使い始めて以降だいぶ経ってから、ようやく親指ひゅんQの使い方が解った有様でしたから……ドキュメントの読み方が何か間違っていたのかもしれません^^;。
#姫踊子草と同じく「ローマ字入力モードでも」親指シフトが出来ていたならば、私はもしかするとNICOLA派になっていたのかもしれませんよ?^^;。
というわけで、今日は(そんなかつての自分のためにと)「親指ひゅんQ導入マニュアル」を書いてみました。
USB接続の親指シフトキーボードを買おうとする方に対して、「いや、まず動作確認してから買うほうがいいですよ!」というあたりの含みがあることは公然の秘密^^;
#いや、実際親指シフトキーボードをつないでからこの操作をやると、「親指シフトキーボードが原因なのかどうか解らない」問題が発生しがちなので、あえて問題点を分離するために「普通のキーボードで親指シフト化→USB親指シフトキーボードを接続」とするほうがいいと思ったもので。
USB接続の親指シフトキーボードは、普通のJISキーボードと比べて「空白キーと変換キーが逆に配置&NICOLAかながプリントされただけのもの」ですので、PCから見た親指シフトキーボードは、JISキーボードと何ら変わりがありません。
よって、今あなたがお使いのパソコンで「親指シフト入力」が使えるかどうかを確認するだけであれば、今お使いのキーボードさえあれば大丈夫です。
#本件は、今一番多いであろう「メーカーPC&JIS配列キーボード&WindowsXP&MS-IME」の環境を前提に書いています。
ダウンロード・解凍・Windows側の設定
まずは、「親指ひゅんQ」をダウンロードし解凍してください。
http://nicola.sunicom.co.jp/info3.html
つぎに、親指ひゅんQに付属のドキュメント【oyaq.html】の「動作条件 - WindowsXPおよびIME2002をインストールした旧Windowsでの注意事項 」に従って、WindowsXP側の設定「詳細なテキストサービスを無効にする」を行ってください。
※「詳細なテキストサービスのサポートをすべてのプログラムに拡張する」についても、レ印チェックがついていた場合には解除してください(Windows XP Tablet Editionでは、ここにもチェックがついている場合があります)。
親指ひゅんQ側の設定
WindowsXP側の設定を終えましたら、親指ひゅんQ本体【Oyaoyaq.exe】を起動します。画面右下に黄色い「Q」のアイコンが出ます。
黄色い「Q」のアイコンが出ましたら、それにマウスカーソルを合わせて「右」クリックし、「プロパティ(P)」を選択してください。
【動作】タブでは、上三つ(NICOLA配列にする・起動時に設定を読む・起動時にNICOLA)にチェックを付け、他はとりあえずチェックを外してください。
【キーボード】タブでは、日本語キーボード(JISキーボード)が選択されているはずですので、そのままにしてください。
【IME】タブでは、無変換・変換共に「デフォルト」のままにしてください。また、IME2007をお使いの場合は「IME2007対応」にチェックを付けてください*1。IME2007とその同等品は、Microsoft Office2007 もしくは Windows Vista をお使いの場合にインストールされているようです*2。
【親指キー】タブでは、左親指に無変換が・右親指に変換が割り当てられていることを確認してください。
【タイミング】タブはそのままにしてください。
設定を確認しましたら、「OK」ボタンを押してください。
親指ひゅんQの挙動について
上記設定を行った「親指ひゅんQ」が起動している間は、いわゆるJISかな入力(ホームポジションが「ちとしはまのりれ」)を行うことができません。
「親指ひゅんQ」は、見かけ上「親指シフト入力をJISかな入力に置換する」動作を行います。
そのため、Windows上のIMEで「ローマ字入力とかな入力の切り替え操作」を行った場合、「親指ひゅんQ」が起動しているかどうかで挙動が異なります。
親指ひゅんQが起動していない場合:
【Alt】キーを押しながら【ひらがな】キーを押すと、
「ローマ字入力←→JISかな入力」の切り替えが発生する。
親指ひゅんQが起動している場合:
【Alt】キーを押しながら【ひらがな】キーを押すと、
「ローマ字入力←→親指シフト入力」の切り替えが発生する。
なお、これらの切り替え挙動はIMEの種類によって異なります。
特にMS-IMEではなくATOKをお使いの場合は注意すべき点がありますので、下記のドキュメントにある「かな入力とローマ字入力の切り替え方法」をご覧頂くことをお勧めします。
http://www.eurus.dti.ne.jp/~yfi/mouseonly_ime_control.html
基本的な動作の確認
使用したいアプリケーション(word/excelなど)を起動してください。
親指ひゅんQ本体【Oyaoyaq.exe】が起動していることを確認してください。
【Alt】キーを押しながら【ひらがな】キーを押す度に、ローマ字入力と親指シフト入力が切り替わることをご確認ください。
ローマ字入力になっていれば、【ASDFJKL;】と押すことで【あsdfjkl;】と出力される点は従来と同じ。
親指シフト入力になっていれば、【ASDFJKL;】と押すことで【うしてけときいん】と出力されます。
親指シフトについては、同時打鍵側の文字が正常に出るかどうかもご確認ください。
左親指シフトの代用は「無変換」で、右親指シフトの代用は「変換」となっています。
ためしに「親指右(変換)」と「K」を同時打鍵して【の】が出ることを確認してください。
「親指ひゅんQ」が毎回自動で立ち上がるようにする。
動作確認を終えましたら、親指ひゅんQ本体【Oyaoyaq.exe】のアイコンを「右」ボタンでドラッグしながら「スタートボタン→全てのプログラム→スタートアップ」とたどり、スタートアップ時に起動するプログラムリスト上でマウスボタンを離してください。メニューが出ますので「ショートカットをここに作成」を選択してください。
「スタートボタン→全てのプログラム→スタートアップ」とたどったときに、「スタートアップ」の中に「Oyaoyaq.exe へのショートカット」が存在していればOKです。
一旦再起動する。
本来は再起動する必要はまったくないのですが、「スタートアップに登録した親指ひゅんQが、毎回起動時に自動で動作するかどうかを確認する」ために、ここで一旦全ての作業を終了して再起動することをお勧めします。
再起動したら使用したいアプリケーション(word/excelなど)を起動してください。
【Alt】キーを押しながら【ひらがな】キーを押す度に、ローマ字入力と親指シフト入力が切り替わることをご確認ください。
ここまでがうまく行けば、キーボードを(USBタイプの親指シフトキーボードに)交換しても、問題なく親指シフト入力ができます。
最後に確認すべきこと。
お手元にあるキーボードで親指シフト入力を実際に行ってみてください。
添付キーボードですと、人によっては親指シフト入力はしづらいかもしれません……もっとも、「親指シフトキーボードではなくても親指シフト入力そのものはできる」という点だけをご確認いただければ、それで大丈夫かと思います。
で、この文書自体について。
この文書は、品質向上を目指すために査読を希望しています。
わかりづらい点・加筆訂正すべき点などがありましたら、ご遠慮なくお申し付けくださいませ。
(2009年7月20日21:13:11追記)
この文書の設定を行った後は、続けて【「親指ひゅんQ」を使う場合 - 親指シフト(NICOLA)まとめWiki - アットウィキ)】をチェックしてみてください。
設定を弄っていたり、設定が崩れていたりした場合に、もしかするとお役に立てるかもしれません。
*1:2008年2月13日22:54:43追記、IME2007対応についての文を追記しました。
*2:2008年3月6日12:32:16追記、Windows Vistaがらみの件について追記しました。