memo.

 W/HさんによるOFF会レポート……横から見た指の図が2枚あって、ここから十分くらい、目が離せなかった。

  • 上の図って、私が「Qwertyロマかな」をやってるときに、すごく近い。
  • 下の図って、私が「かえでライティあすか」をやってるときに、すごく近い。


 運動自身やホームポジション*1は、内的要因*2がなければ「モノの位置に依存して決まる」と思う……ってところから考えると、各キーの打鍵頻度次第で「ホームポジションに指を置いたときの、三次元的な指の位置関係」ってのは揺すられてしまうものなのかも。


 飛鳥系が自分にとって「しっくり来ていた理由」のうち、またひとつ「ああなるほど!これがあったのか……」って気づかされた感が。
 「人差し指を伸ばさない」って考えに縛られちゃっていて、第一関節〜第二関節の可動角度とかについては「目では見えているはずなのに、頭じゃ認識できていなかった」んだな……と。


 ……って、そういえば、NICOLAをやってたころ&飛鳥でも初期のころとかは、図の上にあるように打っていたような気がします。
 そのうえ「同時打鍵=同時に指を形作って打つ」ってゆー固定概念もあったし、頭の中では今も昔も前者で打っているものだとばかり思っていました。
 それが、こうした2枚の画でひっくり返っちゃうんだから……「目が捉えている世界と、頭が認識している世界との差*3には驚かされました。

1:37 2011/06/27追記。

 まったく無意識に「その配列でのタイピング」を標準運指で習得したときに、指の姿勢がどっちに近いかによって、n-gram頻度だけでは監視しにくい「3次元的な運指の傾向」が透けて見えるのかもしれない。

  • 上の図に近づく配列──中指を除く指使いについて、中段以下→上段→中段以下へのアプローチが多発する配列であり、かつ中段以上→下段→中段以上へのアプローチが多発しない配列である。
  • 下の図に近づく配列──上とは逆の性質を持っている配列である。


 個人的には、(飛鳥系の影響を受けてることもあるけど)以下のようなところを中心に使うようにするのが、指先を「しなやかに使う」には向いているんじゃないかと感じる。

──
(人)

 ※(人)は、下段外方運指法を使った場合に限る。
 ……たぶん、この範囲に収まっていればちょうど伸びやかに使えて、これよりも上段に負荷が寄れば指は過度に立ち、これよりも下段に負荷が寄れば指は過度に寝ることになるんじゃないかな……と。


 これを「意識・訓練」で中域へともっていくのも、方法として間違ってはいない……のだけれど、できればこーゆーのは「運用でカバー!」じゃなくて、「そもそもルール(配列)側で、自然にそう誘導する」方がスマートだと思う。
 「訓練した人だけが、巧くいく」よりは、やっぱり「誰もが普通にやっていて、意識せずともそう誘導される」ように仕掛け作りをするほうが、幸せなれる人は相対的に増えるんじゃないか……ってゆー、そーゆー期待を持てるし。

*1:二次元的かつ物理キー位置に丸め込んだホームポジション(ASDFJKL;)のことじゃなくて、三次元的に観測した「ありのままの」ホームポジションというか、そこに指をおいている指の形とか位置とかのこと。

*2:訓練による矯正とか。

*3:表現を変えると、『見てはいるけど、見えてはいない。』かなぁ。