NICOLAフォーラムメモ。
NICOLAフォーラムに投稿があったので、親指シフトについて以下のように書いてきた。
私も担当者ではないのですが、あずささんの回答と被らない範囲で回答させていただきたく。
#説明上の都合により、回答順序をひっくり返しています。
> ?アルファベット字入力もスムーズでしょうか?
> (文章のうち1/5程が英語です)
「JISかな入力」を行うときと、基本的には同じ扱いとなります。
英字配列部分はQwerty配列のままですので、特に覚えなおさなければならない事柄というのはありません。
半角英数を打つときには、「全角/半角キーを押すなどしてIMEを切ってから半角英数を入力し、もういちど全角/半角キーを押すなどして和文モードに戻す」ことになります。
全角英数を打つときには、昔のワープロと同じく「英数キーを押して英数モードに移行し、ひらがなキーを押して和文モードに戻す」ことになります(数字と一部の記号に限れば、モードを変更しなくても打てます)。
ローマ字入力のように「モードを変えずにまず打って、後から読み替えモードキー(F9・F10など)を打つ」という後変換モードは使えない場合がありますので、その点にはご注意ください……とはいえ、2割近くも英文入力をされるのでしたら、そういった面倒な方法を使う機会はあまりないと思われますけれども。
> ?ノートPCではそもそも使用不可でしょうか?
> (公私ともノートPCです)
親指シフト……というか、NICOLAを実現するための方法として現在一般的なのは、ハードウェアとして「JISキーボード(またはJISキーボードとおなじキーコードを送出する親指シフトキーボード)」を使い、ソフトウェアとして「親指シフト入力をJIS入力へと翻訳するソフト」を使うスタイルです。
従いまして、「JIS配列キーボードを持つノートPC(の内蔵キーボード)を使うか否か」という条件は、NICOLAの利用可否に対して一切影響しません。
NICOLAはもともと「専用キーボードでの使用を前提に」配列設計されていまして、「Yキーと右親指シフトキーを同時に押す」とか「Bキーと左親指シフトキーを同時に押す」ということが、無理なく行えるようになっています。
親指シフトエミュレータ(NICOLA入力を再現するソフトウェア)と、JISキーボード(が付いたノートPCを含む)を組み合わせてお使いになる場合は、この特性をきちんと活かせるJISキーボードと、そうではないJISキーボードとが混在していることにご注意いただく必要があります。
一般的には「Bキーの下で機能キーが分割されているもの」を選ぶのが良い……と言われていますが、これでは指の長さの関係で「Yキーと右親指シフトキーを同時に押す」場合にすこし無理が掛かり、実際には「Gキーの2つ下で機能キーが分割されているもの」を選ぶのが理想だと考えられます。
同じ理由で、「Vキーの下で機能キーが分割されているもの」を選んでも、「Bキーの下で機能キーが分割されているもの」と同程度の快適さ(理想ではない)は得られると思われます。
以上の条件からすると、「Vキー左端から、Bキー右端までの間のどこかで、無変換キーとスペースキー(またはスペースキーと変換キー)の間が区切られている」キーボードをお使いいただければ、一般的にはNICOLA入力を行うことが可能であると考えられます。
この場合、無変換キーとスペースキー(またはスペースキーと変換キー)を、それぞれ左親指シフトキーと右親指シフトキーとして設定してお使いいただくことになります。
このスタイルを満たすキーボードはあまり多くはないため、探すのは結構大変かもしれません。
あるいは、親指位置シフトキーの押しやすさよりも「ホームポジションが左右対称になること」を重視されるのでしたら、上の条件を一切無視して「スペースキーが中央にあり、Cキーの下全てが無変換キー&Mキーの下全てが変換キーになっているというキーボードを使う」という手もあります
この場合、無変換キーと変換キーを、それぞれ左親指シフトキーと右親指シフトキーとして設定してお使いいただくことになります。
無変換キーおよび変換キーは、この位置から「キーボード中央に向けてズレている」場合には問題なく使えますが、この位置から「キーボード端に向けてズレている」場合には極端に使いづらくなります。
たとえば東芝製ノートPCの一部では、「中央に大きなスペースバーがある」スタイルとなり、NICOLAを打つのは無理があります(これは以前試したことがあり、実際かなり無理がありました)。
一般的には、富士通製あるいはPanasonic製のノートPCが使いやすいと思われますが、他のメーカーでも条件を満たすものは多数あると思われます。
おまけ。
……こんなのを作ってみた。
「Bキーと左親指の同時打鍵」にしわ寄せをするかわりに、「Yキーと右親指キーの同時打鍵」をラクにした場合の配置。
前から何回か書いている気がする「VB間スプリットorGキースプリット」ですな。
BNキースプリット(Hスプリット?)なキーボードはたまに見かけるのだけれど、VBキースプリット(Gスプリット)なキーボードはあまり見かけないのが不思議。
それにしても、親指シフトキーボードがこういう風になっていなかったのは、何か理由があるのかなぁ……。
#「6」キーを左手で叩くという前提でカラーリングしていたくらいだから、その絡みなのかも*1。
2008年11月3日16:11:28追記。
azukiさんから頂いたコメントに従い修正。
「ゔ」を出す方法を度忘れしてしまい、正直あせりました……^^;。
#結局、IMEパッドからUnicode文字を拾ってきました。
*1:……って、よく考えたら「そうであればむしろおかしい」のか。