ありえないのは「私の耳」なのかも……orz。

JVC HP-FX500 カナル型イヤホン

JVC HP-FX500 カナル型イヤホン

 ↑を再び聴いてみました。
 ……が、全然違うんですよ。高音はすっきりと嫌味なく伸びるし、低音は下品さは穏やかになってるし。
 機械的エージングどころか耳エージングだって進行しようがないというのに、さすがにこれは変だよなぁ……と。


 何が違うんだろう……と思って、ふと外してみると……

 ……あれっ、Victorのロゴも、左右チャネルのプリントも、両方天地逆になってない?

 ……と。でも、よく考えてみると何か変。
 ……で、色々調べていて気づいた。

 ……俺の耳にフィットするように装着するためには、Etymotic Researchスタイルで(天地逆に装着して)ケーブルを取り回さないとダメなんだ……orz。

 そんなぁ……orz。


 ……と、こんな感じ。
 イヤフォンはほぼ上下逆に耳へと付けて、その配線を耳たぶに引っ掛ける……という風に取り回してみることに。
 ということで、再び同ソースを聞きなおしてみた。


コンプリート・ベスト

コンプリート・ベスト

 低音の出が若者向き……というか、ちょっと雑。それを除けば特に難なし。
 MY HEART WILL GO ONでは、歌声の力強さが丁寧に表現されていて、聴き応えがある。
 Fade Awayでも冒頭部は破綻せず。


Graduation ~singles~ (初回限定盤)(DVD付)

Graduation ~singles~ (初回限定盤)(DVD付)

 低音過多。
 高音側はまだまだ表現力に余裕がありそうな鳴りかたをする。


ザ・モスト・リラクシング〜フィール

ザ・モスト・リラクシング〜フィール

 これも低音過多。
 世紀を越えて、神々の詩を除くと、録音品質があまりよくない……のだろうか?そういう感じに聴こえる。


 Ultrasone S-Logic Demo
 ULTRASONE/PROline2500よりもマトモに聴けてしまうのは……何かの冗談なのだろうか。このディスクが「優秀録音」に数えられている理由が、今日始めて理解できた気も。
 Applausが下品になってないのは◎。
 Wellen Am Sandstandで波の音が微妙に聴こえるのは仕方がないのだけれど、風と動物の鳴き声は◎。
 Also Saprach Zarathustraのバランスは◎。緻密さには欠けるものがあるけど、余韻の処理は良い。
 Mis Buerli Geit Uber Sapurnerstag Iを聴く限り、こいつはダイナミックレンジを広めに使うほうが生きる感じがする。



JVC XA-V80-B 8GBデジタルオーディオプレーヤー ブラック

JVC XA-V80-B 8GBデジタルオーディオプレーヤー ブラック

 ……オートEQ×このイヤホン×私の耳という組み合わせでは、どうやってもフラットにしかならない*1ので、これでは意味がない。
 マニュアルEQで弄ってみると、50Hzと200Hzのところを-6(最低)にしても少し低音過多気味という感じ。
 この状態で「本来の掛け方」にして(密閉度を下げて)みると、ようやく全体としてちょうどいい感じになるみたいです……私にとっては、ですが。

全体としての感想。

  • アタリか、ハズレか……といわれれば、当たり。
    • 装着方法やイヤピースを色々とっかえひっかえテストしなきゃいけないのが、一般的には面倒だと思われそうな気はする。

現状での問題点。

  • 低音の共鳴?量を調整する方法がない。
    • バリエーションのひとつとして、ハウジングを木製から「2分割化可能な、内部エンボス処理付きの楕円錐形プラ」などに変更して、低音の誇張度合いを(部品交換などによって)調整可能としたものが存在してくれるといいのではないか?と。

手元での予想利用頻度。

  • たぶん、Etymotic Research/ER-4Pと同等になると思う。
    • 価格なりの限界はあると思う……けど、ソースによっては思いっきり化けるだけのポテンシャルを持っていると思う。こいつで聴いたときに良い音で聴けるような音楽ソースが、市場にもっと増えてくれるとうれしい。

*1:付属品のイヤフォンとは違って、オートEQ×このイヤホン×私の耳で得られる【最低音量カーブ】は、ものすごくフラット。200Hz近傍がすごいことになるのは、ユニットそのものの問題じゃなくて、十分に音量を取ろうとしたときの共鳴とか、そういうものなのかもしれない。