「JBL/JRX115は終了しました。」

 2chのプロケーブル関連スレッド経由で知ったのだけれど。
 まさにタイトルどおり「JBL/JRX115は終了しました。」宣言が、公式に出された……ということなのかも。
 しかし、私みたいに「買ったばかりで愛着も何もない」ならまだしも、そうではない「信じて買っちゃった人」にとっては衝撃だろうなぁ……。
 ……で、それが公式にはこう表現されている、と。

 EV(エレクトロボイス)FORCE i は、JBL JRX115より一枚上手です。ぜひとも最高峰の音には、FORCE i をお使いください。

( from http://www.procable.jp/products/ev_force_i.html )

 うーん……半分予想通り、半分予想はずれ。
 順位をつけちゃった時点で「切り捨て」と同じだから、こういう方法をとるのは厳しいんじゃないかな……と思う。
 それだけ「JBL/JRX115の利益率が低い」ということかな。

 うーん……微妙に「やっぱ、順当に好きなほう(ElectroVoice)を買っておくほうがよかったのかも」と、そう後悔し始めている私がいたり(カラオケや屋外PAなどで、ElectroVoiceのよさは体感しているつもり)。

( from JBL/JRX115は「上へ下への大騒ぎ」なスピーカだった……。 - 雑記/えもじならべあそび )

 プロケーブルさんとこでは、そう遠くない未来に「JBLかElectroVoiceの補修用ユニットを使って、自前のスピーカを作る」方向に走りそうな気がする……たぶん、スピーカスタンドだけでは終わらないだろうな、と。
(from JBL/JRX115は「上へ下への大騒ぎ」なスピーカだった……。 - 雑記/えもじならべあそび )

とりあえずは「24.7kg27.4kgの粗大ゴミ」にはならないことを祈りたいところ*1。
(from 今日の行動メモ。 - 雑記/えもじならべあそび )

 なにやら、このあたりをトレースしつつあるのかも。


 この調子だと、推奨スピーカがまた変わる可能性もある(へたをするとJRX115に戻る可能性すらある)から、スタンドを調達する場合は「24.7kg27.4kgの粗大ゴミ」を窓から投げ捨てたりせずにそのまま野バス状態にして、入れ替えではなく追加のかたちでエレボイの該当スピーカを調達するほうがいいのかな。
 ……というか、目的が検証である限りは、そうするより他にないのかも。


 うーん……この特許がプロケーブルさんの手を離れる(特許の有効期限が切れる)2025年12月27日以降になれば、各社から「該当特許を利用し、地震対策を付与したスピーカスタンド(またはそれを組み込んで、容易にセッティングできるようにしたスピーカシステム)」が選択肢の一つとして出ると思うので、それまで待っていても良いのではないかな……という、そんな気がしています。
 この手のスタンドを使って「とっておきの音」を出そうとすると、そもそも「スタンド込みで音質設計をしないといけない」ので……って、このあたりは旧来と変わらないはずかと。


 いや、もう少し早いところでは、この特許に制限されないところで「この手の考え方で定在波対策を試みたサラウンドシステム」というのが、5年もせずに出てくるのではないかな……と。
 頭部伝達関数(HRTF)の欠陥を補うためには、従来「吸音材・拡散材」が使われていたのだけれど、そういうものの変わりになる方法が、(このスタンドそのものではなく、矢印音響理論からでもなく)この実験方法の再現から、生まれる可能性があるのかもしれません。


 日本語入力法のそれとは違って、けっこう環境構築に金銭がかかる&環境をそろえても効果がわかりにくい(というかプラセボが効きすぎる)というのがとても心配なのだけれど、なにか日本語入力法についても応用できることがあればいいなぁ……。
 #まちがっても「射幸心」を使った方法は流用したくはないけれども。

(2008年5月19日1:28:15追記)現時点での「JBL/JRX115」に関する感想。

  • dbx/DriverackPA」と組み合わせれば、「音質は悪くなる」けど「バランスはよくなる」という感じ。
  • 単独で使うと、「音質はまぁまぁ」だけど「バランスは変」という感じ。
  • せっかく「みんな?が絶賛している」ということで乗せられた気になって買ってみた……にしては、こうして醒めてみると納得がいかないというか。
  • 中身をあれやこれやと入れ替えて……という提案もあるらしいけど、そういう再現性が無いのは「かえでオ」的に却下(同じに作ったつもりでも、自作レベルの精度では同じ音なんて出せないし)。
  • 「さんまんえんのスピーカ」としては良いと思うよ。そこは大げさじゃなくて、「クラスを超える音質」とはいえるかも……それが「いくらのスピーカ」に勝つかどうかは解らないけれども、すくなくとも「よんまんよんせんえんのスピーカ」には負けているらしい。
    • ……常識的に考えるなら「JRX115は、すでに候補から外すべき」なのかも。ここはforce-iを手配してから結論を書きたいけれども、「まともにスペック表を見ておけば、JRX115を掴まずにすんだかも」という気もしていたり……まぁ、拙速で買ってしまった以上は、後の祭りですな。
    • これが「スタンドと電源」で化けるのかどうかは、まだテストしてないからなんともいえない……けど、アンプでは化けなかったから、その点では心配。

2008年5月19日1:57:07追記。

 スペックだけを見ると、「JBL/JRX115」×2+「dbx/DriverackPA」=「ElectroVoice/Force-i」あたりになる……のだろうか。
 Force-iにかぎらず、EVで〜20kHz(±3db)の物を選べば、あんがいと「dbx/DriverackPA」での補正は少なめでもいける(うまくいけば、「dbx/DriverackPA」を除去してもいける)のかも。
 音質が悪くなることを覚悟の上で、わざわざ実験用途で「dbx/DriverackPA」を買う……というのは、(私みたいな物好きでもない限りは)お勧めしたくはない所なので、もう少し「一般的にも定評があって、なおかつシンプルな環境」を選び出せるといいですね……そこにたどり着けるのかどうかはわからないものの、もうすこし追いかけてみたいと思います。

(2008年5月19日20:13:15追記)

 このまま、1〜2年おきに「(モデルチェンジ商法のように)推奨機種を利益の大きい物へとシフトしていく」のかなぁ。
 そうだとすると、ある程度の先読みが必要なのかも。

(2008年5月20日00:23:20追記)

 あーっ、読み違えた。
 取り扱い占有率をあげて「大口小売りとしての特権(大きな値引き率)」を得ようという方法か。
 大規模小売店とか、セレクトショップがよくやるやつ。
 正規ルートであの値段というのは、それこそ「一定期間内にある程度の本数を捌くこと」が条件に付いていたりするのかなぁ。


 それにしても、FORCE-Iと、同じ価格帯で重量などが違うELIMINATOR-Iとのあいだでは、どちらがより購入する価値が高いのだろうか。
 1本ずつ買って試すというのはあほらしいのだけれど、選択肢としてそういう変則購入をする必要が出てくるかも。