【4月1日終了直前】JIS X 4064について、2009年度改定に向けての公式レビューが開始されたようです。

(関連:けん盤配列スレッドメモ。 - 雑記/えもじならべあそび)


 朝っぱらから投稿ミスをやらかしていました(orz)が、新日本工業標準調査会から「JIS X 4064:2009」に関する公開レビューが出ているようです。


 以下に、 http://www.njisc.go.jp/review/draft/jis/x/4064/2009/ から得られた、旧版との差異要約を書いてみることにします。

  • 規格題名を「仮名漢字変換システムの基本機能と応用機能」に変更する。
  • 基本機能については、ほとんど「おなじみのIME」そのままで変わらず。
    • ただし、入力法の定義部分は基本機能から下記のように切り分けて、それぞれ実装することが義務付けられる。
      • 応用機能ライブラリそのもの*1
      • 応用機能ライブラリを接続するためのソケット*2
      • 応用機能ライブラリ用の、UTF-8テキスト形式定義ファイル読み込みインターフェース*3
        • テキスト定義は、キーの組み合わせと文字が一対一で対応するものはデータとして、同時打鍵系か否かという点を含めた機能類は式として、それぞれ記述する方式。
      • キーを押下したときに、どの文字が入力されるかを示す「画面表示用の仮想けん盤」。
  • 入力法の切り替え方法は次のとおり。
    • 英字配列の差し替え方法は、「Meta/Alt」を押しながら「CapsLock/英数」を2回押すと、Qwertyローマ字。
      • 他の入力法は、「Meta/Alt」を押しながら「CapsLock/英数」を1回押して、該当配列を使った場合に打鍵するべき該当配列名のプレフィックス文字キー3個(Dvorakであれば、C6→B9→C2)を押してから、再び「Meta/Alt」を押しながら「CapsLock/英数」を1回押す。プレフィックスは先取制として、逐次JISX4064:2009へと登録。
    • かな配列の差し替え方法は、「Meta/Alt」を押しながら「カタカナ/ひらがな」を2回押すと、JISX6002かな。
      • 他の入力法は、「Meta/Alt」を押しながら「カタカナ/ひらがな」を1回押して、該当配列を使った場合に打鍵するべき該当配列名のプレフィックス文字キー3個(飛鳥カナ配列であれば、C3→C8→C9)を押してから、再び「Meta/Alt」を押しながら「カタカナ/ひらがな」を1回押す。プレフィックスは先取制として、逐次JISX4064:2009へと登録。
  • 「応用機能ライブラリ」が規格どおりに実装されていれば、利用者は「応用機能ライブラリ用のUTF-8テキスト形式定義ファイル」をIMEに登録することにより、利用者が必要とする入力法を使うことができる。
    • プレフィックス名とともに、配列定義そのものについても、工業著作権的に問題がないものについては、「応用機能ライブラリ用のUTF-8テキスト形式定義ファイル」として、逐次JISX4064:2009へと登録。
      • 「応用機能ライブラリ用のUTF-8テキスト形式定義ファイル」については、(ソフトウェア的な事情によらず)システムの都合で実装できない配列を除き、規格にあるものすべてが標準的な状態で利用可能であるべきとなっている。
      • 応用機能ライブラリの動作確認については、JISX4064:2009へと登録されたすべての定義に対して行われることが推奨される。


 公開レビューに対するコメント募集は、本日と2009年4月1日の2日間のみ受け付けているそうですので、詳しくはそちらのコメント募集ページをご覧ください。



















ちなみに……今日は4月1日です。

 当然のごとく、団体名も規格名も「エイプリルフール仕様」ですので、くれぐれも本気になさらないでください。

2008年4月2日0:06:13追記。

 ……これでは「JISX4063ローマ字入力」に切り替えるための手順が面倒(というか、想像すらできない)ということに、いまさら気づきました……ぜんぜんダメじゃんorz。

*1:漢直&速記系を含み複層打鍵に対応する同時打鍵系を丸ごと定義できる定義ファイルに対応した、定義ファイル解釈&キー入力入れ替えを行うエンジン。英語配列用と日本語配列用に、それぞれ別々の配列を定義することができる様子。

*2:ソケットの形式と、データの受け渡し方式が規格化されている。

*3:書き込みインターフェースについては、利用者が許可していないキーロガーによる被害を防ぐために、この規格では必須としていない。