プロケーブル語の「音の焦点」「音響」メモ。

(未来:dbx Driverack PAを使って「音の焦点(?)」をプラセボ少なめで調整するための配線案(マニュアル・サウンド・フォーカスのための実験回路)、その4。 - 雑記/えもじならべあそび)
 今更になって気づいたのだけれど、プロケーブルさんが「音響(プロケーブル用語ではスピーカスタンドによりアフォードされるスピーカセッティング)」と「音の焦点(プロケーブル用語では電線の種類選びと長さあわせ)」を【言葉として選んだ】のは、そういう語でいろいろなところからリンクさせる「SEO(サーチエンジン最適化)」だったのか。
 「音響」はまだ浸食されていないけれども、「音の焦点」はしっかり浸食されてるし。
 今のサーチエンジンの理屈では、「字面は同じだけれど中身が違うもの」を分別して認識することはできないから、その理屈を利用した……ということか。造語をせずに語の置き換えでこういうことをやられると、サーチエンジン利用者としてはちょっと困るんだよなぁ……。

  • 「音響(プロケーブル用語ではスピーカスタンドによりアフォードされるスピーカセッティング)」
  • 「音の焦点(プロケーブル用語では電線の種類選びと長さあわせ)」

 この2つには、明示的に別の造語を割り振ってしまうほうが良いのかもしれない。
 2ちゃんねるの中の人達ならば、そのまま彼が持つYahoo!IDに掛けて「Oto」の後ろ2つを変えるのだろうな……と思うのだけれど、それを使うと「書きやすいけれども言いにくい」言葉になるので、うちの日記で造語をするのあれば、もうすこしことえりについては考えてみないと厳しいかも。


 書籍を大人買いしてから、いまさらになって面白いものを見つけてしまった……。

DBX ( ディービーエックス ) > DRIVERACK PA 【サウンドハウス】
 始めに調査したときには「アンプとスピーカが決め打ちされている(リストにないものは使えない)」ことを理由に却下した……のだけれど、よく考えてみれば「あとから手動で微調整できるんじゃないの?」とか「普通のデジタルチャンデバとして使えるじゃん」という気がしていて、ちょっと失敗したなぁ……と思っていたり。
 しかも、前にみたときには高いなぁ……と思っていたのだけれど、アナログでそろえるというこだわりさえ捨ててしまえば「機能の割にはすごくコンパクトで安価」という点もあり、しかも今回買った本よりも安いという……orz。


 AD変換→演算→DA変換を噛むから音質的には厳しい(上位機や、あるいはSONYのプリメインにはデジタル入力のものがある)のだけれど、「オートグライコを掛けてみて、動き回って異変がないかを確かめて(定在波の影響をGEQで抑えている場合、測定位置以外の場所で聞くとめちゃくちゃに聞こえるので)、スピーカの設置方法を変えてから再びオートグライコを掛けて……」とやることで、「オートグライコなしでも良い状態が得られるセッティングを探すことができる」わけで。
 この手の調査用途には「音質よりも精度が高いほうが有利」なので、家庭の一室でDriverack PAを使う場合には「(時間短縮が求められる現場のように)ぱっとGEQをオートで合わせこめるデバイス」として使うのではなくて、「(十分な時間を投資して)可能な限りGEQに頼らず素直な音が出るように、スピーカセッティングを追い込むための測定器」のように使うほうが、(実際の測定器とは違って耳で確認できるメリットがあるので)面白いかもしれない。
 設定動画を見る限り、オートGEQは段階的に合わせ込まれていく様で、この様子を耳と目で確認しつつ使えば、かなりいい感じに持っていくことが可能なのかもしれない。
 仮にアナログチャンデバでもできるような単純設定に落ち着けば、あとはDrivarack PAを外してアナログチャンデバへと変更することもできる……と。そこまで設定を追い込めるかどうかはわからないけれども、始めからアナログチャンデバだけでどーにかするよりは、デジタルチャンデバを「道具として使って」設定を追い込むほうが、最終的にはアナログチャンデバだけではできないレベルの設定が個人宅でもできることになるのかもしれない。*1


 ……で、気になるのがプロケーブルさんとこの売り口上。
 ホントにあのスタンドでは「定在波の影響」を押さえ込むことができているのか?ということを確認するためにも、案外とDriverack PAが役に立つ……のかもしれない。
 調査方法についてはまだ皆目見当もつかないのだけれど、とりあえずメモしておくことに。


 そういえば、上位機は「デジタル入力・デジタルorアナログ出力」を装備しているんですよね……。
 「AD変換は(アナログマイクなどの接続を除けば)一段も噛ませず、DA変換を1段のみで済ませる」のが一番いいはず……とすると、将来的には「ソース機器は根元でAD変換をしてからあとはデジタル送り・ミクサはデジタル受けでデジタル出し・チャンデバはデジタル受けでデジタルorアナログ送り」が、PAや家庭用機器を含めた範囲における標準になるのかもしれない。
 デジタルでの伝送フォーマットは……SACDを収容できれば大丈夫!という考えで行くと、機器間伝送については「32bit/96kHz(or88.2kHz)」あたりになるだろうか。サンプリング周波数が44.1kHzや48kHzでは「可聴帯域ぎりぎりからフィルタを掛けないといけない」のだけれど、倍の帯域があれば「可聴帯域の外でフィルタを掛ける」ことがやりやすくなるはずだから、このあたりが落としどころになりそうな気がする。ビット深度については「実際の機器が表現できるかどうかにかかわらず、データ的には」32bitを持たせて余裕を見る……というのが、バランス的には良いのかも、と思う。
 ミクサなどにおける機器内演算については「128bit/14112kHz」ぐらいが実現できる時代が来ないと、「アナログ好きな人にとってもきっちり納得できる音質」にはならない気がする。今の技術ではこれを「リアルタイムで処理し、かつ普通の機器の価格で実現する」ことは、どう考えても無理だと思うけれども、この点については将来の技術革新でどうにかなる程度のレベルだと思う。
 この分野で一発大きなことをやってくれそうだと思っているのは、SONY……じゃなかった、東芝製のCellプロセッサなのだけれど、そういう方向での話はないのだろうか?ちょっと気になる。


 それと、もうひとつ気になったことが。
 上に書いた「32bit/96kHz(or88.2kHz)」伝送についてだけれど、それこそ「送り側でソース機器の音量を直接加工して、加工後の音量を送出する」という方法を使うと、そこで乗算が一回発生して精度が落ちてしまうんですよね……。
 それこそ、「32bit/96kHz(or88.2kHz)」の規格で伝送する内容については、音声1chあたり「32bit/96kHz(or88.2kHz)の実データ」と「32bit/48kHz(or44.1kHz)のDC音量データ」と「32bit/48kHz(or44.1kHz)の逆方向DC音量制御データ」の3本立てにして、音量調整のための乗算は受け側で行うようにすると良いのかもしれない。
 ……って、これは完璧に空想か。
 

*1:この行は2007年12月17日18:21:44に追記しました。