(メモ)NHK総合では5:25頃に【パソコン追放!】アイリスオーヤマの挑戦──という数分の企画報があった。
とりあえずニュースを見つつメモ。
- アイリスオーヤマ社内では、企画部門(?)の社員が持つ机から【各人用のPC】を撤去した。
- PCは全て、同じフロア内にあるノンパーティーションの「PCエリア」に集約し、そこに移動してから使うことにした。
- 社員のコメントについては、肯定的なもののみが報じられた……けど、紹介されていた業務内容で全てであれば、確かにこの方が「改善」になる。
- 「自分の机ではアイデアスケッチをする時間がぐっと増えたし、スケッチを手書きでする機会も増えた。メールやスケッチなどを平行して【ながら作業】してしまうことが減り、それぞれの作業に集中できるようになった」──ある男性。
- 「互いの視界や関心の対象をさえぎるものが机の上にはなく、結果として(フェイス・トゥ・フェイスの)コミュニケーションをとりやすくなった」──ある女性。
- トヨタ式を騙るカイゼン【術】であれば、こういうい方法は真っ先に拒絶されるはず……なんといっても近視眼的に「歩く距離が無駄」という話になるはずだから。
- 一方で、トヨタ式カイゼン【道】であれば、こういうのもアリ……となるのかも。彼らにとっての「高いQWL*1を実現する、快適な作業」が「明確なタスクスイッチを実現できること」を基礎としているのならば、なおさらにこのやり方は理にかなっている事になる。
- 明確なタスクスイッチが事務処理にとって有効に作用する点については、たとえば【実践!!IT屋のトヨタ生産方式】のpp.100-101が好例かも。「情報が溢れている環境だからこそ、情報に溺れず仕事に集中できるほうがよい」ということ。
- 机上の計算のみでは見えてこない点でもあり、「そこに働く人がどう思っているのか」が生産性を左右する大きなポイントになりうるというところは、とても興味深いと感じた。
*1:Quality of Working Life、労働生活品質。