もっとも欲しかったデータの一つ。

(言及:飛鳥ネタをひとつ)

 massangeanaさんの計算による「飛鳥のキー使用頻度表」に関して。
 jisx6004さんが、最近の飛鳥(開発版21c291)における計算結果を追加した表を公開されました。


 うーん…この表(と言うかスクリプト)に足りていない評価基準はなんでしょうか。
 私が見て気づく範囲では、たぶん【2指の連続】表において

  • 同手同段(異指)連
    • アルペジオ打鍵…ですよね。これを定義すれば、ACTの拗音で使うY音(同手同段中指か薬指という仕様)についても正しく評価できるはず。ただし人差し指連打(gfやhjなど)は除く。
  • 同手非跳躍(異段異指)連(準アルペジオとして見ることができる)
    • 例えば月の「いう」やQwertyローマ字の「じ(ji)」など。ただし人差し指連打(grやhuなど)は除く。
  • ホームポジション
    • asdfjkl;の8キー領域内での連打のみをカウントする。飛鳥についてはシフトを無視して算出すると異様に高く出る可能性があるので、「シフト変移を含む連続(同じシフト面内に限った連続)」などと表記して、明確に区別する必要がある(もしくは、より低い数字が出る「同じシフト面内に限った連続」のみを評価する方が良いかも)。

さえあれば、飛鳥(だけではなく、多くの新配列系)に高い評価を与えることが可能になると思われます。
 たとえば…一番頻度の大きい「い・う」の連なりを打つ場合、JISは同指異鍵と左手縦連(「う」の打鍵位置を中指にした場合。これはホームポジション位置をどう取るかで異なりますね)、新JISは同手同段とホームポジション連、Qwertyローマ字とDvorakローマ字は同手同段、月は同手非跳躍、飛鳥とNICOLAホームポジション連…としてカウントされますよね。
 こんな感じの評価基準を足すと、飛鳥についても割と正しく(少なくとも他の配列表と同列に混ぜ込んでも問題なく)評価できるのではないでしょうか。
 もう一つ気になっている点は…やはり

  • 中指と中指伸、小指と小指伸は別々に合算されるべき

ではないかとも。
 飛鳥を使っていると、何となくそう思ったりするわけです。


 しかし、見事に飛鳥の特徴が出てますよね…個人的には

とゆー感じで気に掛かっていたのですが、案外にも頻度が高いですね…D段10〜11って。
 そうそう、massangeanaさんが書かれていた

人差指を伸ばさずに打てるのが飛鳥のいいところだそうですが, そのために人差指の打鍵数が中指はおろか薬指よりも少くなっています。もうちょっとバランスを考えた方がいいのではないかと思います。

というところなのですが、これは微妙かな…とも思います。
 NICOLAキーボードで小指と人差し指の両方に凸があるのを見つつこの表を見て思ったのですが、飛鳥の場合は…何となく、「人差し指と小指で手の平を支えつつ、中指と薬指で文字キーを打鍵する」という雰囲気を持っているような気がします。
 中指と薬指が動いても、人差し指と小指がそのままの位置にあればホームポジションへの復帰は(速度的にも、精度的にも)容易です。また、こういうキー使用頻度の配列ですと、打鍵していないときのホームポジション保持を(中指と人差し指はよく上下動させるのでどうしてもキー面から浮かせる方が都合が良く、結果として)人差し指と小指の2本でまかなう方が都合がよいので、結果としては「打鍵のためにはあまり働いていない人差し指と、打鍵のためにはほとんど働いていない人差し指は、結局ホームポジション保持という別目的のために働いている」のかな…などと思ったりもしました。
 もちろん、いつも通りの「気のせい」なのかもしれませんけれども。


 …などといいながら、二つの差については言及を避けてみるわけです(苦笑)。

注意

 下記トラバの「打鍵感の良さをどうやってはかればいいのだろう」は是非ともご覧下さい。
 イヤ、思いっきり考慮忘れがあったことをバッチリ指摘していただいていますので…